マレーシア 第2 SPS製造装置の商業運転を開始
2024年06月27日
ニュース
SPS樹脂は、1985年に当社が世界で初めて合成に成功し、1997年に世界で初めて商業化を達成した純国産のエンジニアリングプラスチックです。耐熱性(融点270℃)・耐熱水性・絶縁性・電波透過性に優れ、電気自動車を含む自動車関連部品、家電や食器・電子レンジ調理容器などの日用品等に広く採用され、需要が拡大しています。
第2 SPS製造装置の建設地であるマレーシアのパシルグダンは、当社の石油化学製品の重要な製造拠点の一つです。需要の拡大が見込まれる東南アジアに位置し、隣接する当社子会社の出光SMマレーシア(社長:荒尾 友紀)からSPSの原料であるSM(スチレンモノマー)の調達が可能で、パシルグダン内で一貫した生産体制が実現できることから当地での建設を進めてきました。今後、第1 SPS製造装置との2拠点体制により供給の最適化を図るとともに、販売拡大に向けた取り組みを強化します。
当社は、SPS樹脂をはじめとするさまざまな特性を持つ素材の供給を通じて、省エネや省資源化といった社会ニーズに応えるとともに、持続可能な社会の実現への貢献を目指します。
【第2 SPS装置の概要】
1.立地: マレーシア ジョホール州
2.生産能力: 9千トン/年
3.商品名:『ザレック』(XAREC™)